野球肩を治療する前に投手の投球動作を分解しよう
では、具体的に投球動作を分解していきましょう。
その際には、投球動作の中でどのように力が伝達されていくかを見れば分かりやすくなってきます。
ここに記した例はあくまで具体例なので、自分で一度検証することを忘れないようにしてください。
では投手の特的動作とはどのようなものなのか見ていきましょう(右投手で記していくので左投手の場合は逆で考えてください)
投球動作のハジマリは、右足を軸として左足を上げるとこから始まります。
左足を上げた体勢から、徐々にホームベース側へと重心が移動を始めます。
この時点では、力はまだ右足に残っています。
そして、左足をステップし、左足が着地するとほぼ同時に腰の回転が始まります。
その回転に引っ張られて、肩関節を含む肩甲骨の周辺が動き始めます。
つまり、肩関節が加速し始めます。
この時点で力は「肩」→「肘」→「手」→「ボール」という順番で伝達していきます。
投球動作とは、これら一連の動作の中で、力を増幅しながら伝達していきます。
つまり、ボールへの距離が近い関節であればあるほど、投球動作におけるストレスが高まっていきます。
ここまで投球動作を分解できれば、投手にとって必要なウォーミングアップが分かってきます。
投球動作の一連の伝達過程でかかる負荷に準備をしていくのがウォーミングアップの本質です。
ジョギングやダッシュが必要ではあるものの、疲労してしまうほどの量は必要ありません。
ウォーミングアップをするのであれば、より野球選手における特異的動作、つまりプレーに直結するような動作を行わなければ野球選手の対策にはなりません。
基本的に野球選手はウォーミングアップに時間をかけすぎな上、無意味なことばかりをしています。
時間の割合で言えば、通常のウォーミングアップの倍以上を特異的な動作に充てるのがいいでしょう。
とは言え長時間やるわけではなく、10分から長くても20分以内で終わってしまうぐらいで十分です。
具体的な方法に関しては以降の記事で記していきたいと思いますのでご期待ください。
他にも詳しく野球肩や肩関節について学びたい方は以下の記事をご参考ください。
『肩を痛める理由と原因~野球肩の痛みがとれない本当のトコロ~』
『野球肩まとめ2』
現状の野球界では、ここに記した内容のような人間の「身体」、野球界では考えられない「常識」に関する知識を勉強できる場所がありません。
そこで「野球肩革命所」では「野球肩革命チームトレーナープロジェクト」を立ち上げることにしました。
「野球肩革命チームトレーナーPJ」では、社会人野球まで経験した「柔道整復師」の資格も持つトレーナーが、「出張治療」として身体の改善を行いながら、「怪我」・「故障」のリスクを下げる身体作り、さらには技術が向上する身体の使い方の指導までを「チーム単位」にて行っています。
一人では高額な「トレーナー」を雇うことが困難でも、「チーム単位」で行えば一人当たりは低料金で取り入れることができます。
本気でプロを目指し、本気でサポートしていきたいと考えるのであれば、早くからやればやるほど効果的です。
これからの野球選手は、身体の知識を持って、「疲労の回復」と「故障しない身体創り」を行えば自然と上達していきます。
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