投手のランニングはサボったもん勝ち
野球において、特に投手の練習はというと、投げるか走るかしかほとんどありません。
たまに内野手との連携の練習や、シートバッティングや紅白戦などに出るくらいです。
その他はとにかく走るかウエイトルームにいるかです。
でも実は、
これほど無駄な時間を過ごしているスポーツはありません。
野手の練習時間が長いのでそれに合わせて投手も動く必要があるのでわからないでもありませんが、とにかく投手は無駄にしてしまう時間がものすごく多いように感じます。
これは自身の経験も含め、トレーナーとしての活動、治療院での経験を通して感じたことです。
そうはいってもためになる練習をその合間にすればいいと言われるかもしれませんが、そういう問題でもなく、そこに練習をしたからといって
オーバーヒートしてしまうほど長く無意味
だということです。
特に、目立つのが、5割くらいで走っているランニングです。
趣味で気分転換をすることが目的であれば、いいかもしれませんが、投手にとって必要なことは、気分転換ではないはずです。
過去に記した記事にもあるように、投手はほかに考えなければいけないことがたくさんあります。
◆●●●がなければ投手をやめましょう~投手であり続けるために絶対必要なこと~
上記の記事のようなことを考えなければいけない投手は意外と余裕な時間なんてないはずです。
無駄な疲労は故障をまねくだけ
人が1日にできる練習量などは大体見当がつきます。
練習は何のためにするのかというところを第一に考えるといいと思いますが、決して根性をつけるためや、忍耐力をつけるためにしているわけではありません。
上手くなるためにするんです。
しかし根性や忍耐力をつけるために練習しているような勘違いをしていることも見受けられます。
ただきついことをすればいい、つらければいいというように。
確かにそれは練習した感覚にはなります。
努力感を得るためにはもってこいの練習方法です。
しかし、この努力感を得るのと引き換えに、ただただ故障する可能性を高めているだけです。
そしてさらにひどいことに、無駄な筋肉をつけることは技術の低下さえ引き起こしますし、疲労により本来の力を発揮することもできなくなります。
上手くならなくともマイナスにさえならなければ最悪はいいのですが、マイナスを作ってしまう現実があるので、これはやはり、よくないことだと考えております。
人の身体というのは繊細なものです。
下手になる練習をすればちゃんと下手になってくれますし、上手くなる練習をすればちゃんと上手くなってくれます。
選手に指導をするということはとても責任重大なことだと思います。
投手を教えるということはさらに責任重大なことです。
本来エリート選手の感覚を子供達に教える場合、やはり学問的な落とし込みを行ってわかりやすく指導できる方々が増えてくれるととても明るい野球界が見えてくると思います。
感覚や経験押し付けの指導者はもう不要になってきますね。
投手のランニングとは、忍耐力を鍛えるトレーニングにしかなっていません。
修行僧になりたい人(笑)以外はこれは積極的にサボりましょう!
キレの大切な投手に5割ほどのスピードでのダラダラ走るランニングはいりません・・・。
あなたの周りにもさぼっているのになぜか結果を出す選手っていませんか?
合せてこちらの記事もお読みいただくことがおススメです♪