野球肩を防ぐために肩関節の特徴を知ろう
野球肩を本気で防ぎたければ、まずは肩関節の構造について理解を深める必要があります。
肩関節は体のどの関節よりも特殊にできています。
可動域が大きいのにもかかわらず、靭帯などの比較的柔らかい組織に安定性を依存する特徴がある関節です。
不安定であるからこそ大きな可動域を実現している関節です。
その不安定な関節を、より不安定な状況に追い込んでブンブン腕を振っているのが投球動作です。
そんな不安定な関節は、一歩間違えば簡単に壊れてしまうことは想像に難くないでしょう。
一歩間違えば簡単に壊れてしまう動作を日々延々と繰り返しているのですから、故障する確率はどんどん高まっていくのは当然のことです。
これがよく「肩は消耗品」といわれる由来ですが、実はここに野球界で野球肩を防ぎきれない原因が隠されています(『肩は消耗品ではない理由』)。
肩の関節の詳しい構造まで理解する必要はありませんが、この内容をみて、なんとなく肩は一度痛み始めると治りにくいことが伝われば幸いです(詳しく知りたい方はこちら『野球肩対策のために肩関節について学ぼう vol.1』)。
それでは、痛みの分類が終わったのでPART2の「肩を痛める理由と原因」を見ていきましょう。
>次の記事:「肩を痛める理由と原因」