ある投手がたった2年間で球速を25km/hもあげられた理由

投手にとって必要な「動作」のエネルギーを最大化するために必要なこと

では、人間が「動作」において最大限のエネルギーを発揮するためにはどうすればいいのでしょうか。

それは、

筋肉が効率的に引き伸ばされ、あるポイントで筋肉の持つ特性によって短縮すると同時に若干の力感を伝えること

です。

少し小難しく書きましたが、ゴムをイメージすれば分かりやすいと思います。

引き伸ばしたゴムを離した時、ゴムは縮みながら短くなります。

上記の説明は、ゴムが縮み始める瞬間に、縮む方向に対して力を加えるという意味です。

ポイントはゴムの特性に対してエネルギーをプラスしているところです。

筋肉はゴムの特性と類似しているため、引き伸ばせば勝手に縮み始めます。

その収縮するきっかけにエネルギーは必要ありません。

そんな筋肉の収縮の過程で収縮のエネルギーを高めるためには、筋肉が収縮するところに対してエネルギーを付加させることが重要です。

ゴムの時とまったく同じ現象です。

さらに、一つの筋肉で生まれたエネルギーを次の筋肉へ・・・と同様のことを繰り返し最終目的へとエネルギーを伝達していくことが重要です。

すると筋肉の特性を最大限に使って、各部を効率的にエネルギーが伝達し、最終目的のエネルギーを最大化させることができます。

人間が「動作」をする時に一部の筋肉だけを見ていると、「筋肉」の特性が見えなくなってしまいます。

野球選手に必要なのは「動作」なのか「筋肉量」なのか、答えは明白ではないでしょうか。

エネルギーの伝達を効率的にした「動作」ができていれば、その「動作」を繰り返していれば、必要な「筋肉」は自然と鍛えられていきます。

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