野球肩をホームケアで未然に防ぐ方法
「野球肩」は投手であれば、度合の大小を含めれば大半の方が経験していると思います(『【野球肩への対策】9割の投手が野球肩予備軍の選手だって知ってた?』)。
それは、小学生のときかもしれませんし、大人になってからのことなのかもしれません。
なぜなら、野球肩になる可能性を常に持っているからこそ、野球選手が野球選手であり続けられるという皮肉な面が存在するからです(『野球肩になる可能性があるからこそ投手が投手であり続ける。』)。
そして「野球肩」が選手生命に関わってくる故障で、誰しも陥る可能性があるということをすべての野球選手が薄々感じとっています。
それにも関わらず、誰も具体的な対応策を見出そうとしません。
結局、実際に故障をしてみないと自分の身体に真剣に向き合うことができない・・・ということなのかもしれませんが、それにしても対策方法が一向に進化しません。
最近はやりのアイシングも野球肩の対策になっていないことが判明しているにも関わらず、アイシングをやり続けている現状を見れば明らかでしょう(『アイシングは野球肩の予防・対策にはなりません』)。
「野球肩」になってからは皆が必死に治そうと努力しますが、「野球肩」はなってからでは簡単に治すことができません。
これらの事実を考えれば、すべての野球関係者が「肩関節」に対して正しい知識をもっておく必要があります。
そして「肩関節」の知識を持った上で、野球肩を未然に防ぐ手段を講じる必要があります。
とくに「ホームケア」を正しく行うことができれば、大きな効果を得ることができるでしょう。
そこで、本日の記事では「野球肩」に対する「ホームケア」の方法について記していきます。
知識に関しては過去の記事を参考にしてください。
『野球肩まとめ2』
>次のページ:家族で行う肩関節へのホームケア方法
家族で行う肩関節へのホームケア方法
「スポーツ」なかでも「野球」という競技は、親御さんのサポートが大きい選手ほど活躍する傾向にあります。
そこで「野球肩」にならないためのホームケアも日頃から「お父さん」や「お母さん」にしていただきたいと思います(もちろん選手同士で行ってもOKです)。
一つ注意して頂きたいのは、今からお伝えする「ホームケア」方法は【入浴後】に行う方法であることです。
では内容を解説していきます。
以下の「4つ」を「5分」ずつ計「20分」間、「一日置き」あるいは「毎日」行ってください。
1.まず「仰向け」に寝かせ、「利き腕」を持ちながら「肩」をゆっくり踏みます。その後、踏んだ足をゆっくり揺らします。力の目安としては、お子様が肩の後方が気持ちいい感じがする程度で踏みます。
2.次に「うつぶせ」になり、「利き腕」を下げ、腕の下に座布団を入れ、「二の腕」を「肩」の後方から「肘」にかけてゆっくり踏みます。「二の腕」の「内側」を中心に踏むようにしましょう。
3.そのまま「うつぶせ」の状態で、「利き腕」側と反対の「太もも」の後ろを踏んであげてください。ジワーっと圧をかけていき、痛気持ちいくらいの圧をかけます。「お尻」の下から「膝裏」の上くらいまで圧を順にかけていきます。
4.最後に再び「仰向け」になり、「利き腕」側と反対の「足」を持って、少し引っ張りながら、「足首」を「牽引」します。その後、足首を軽く回し、横に、前後に曲げて、「足首」の「関節」をゆるめていきます。
以上の4項目を行ってあげてください。
たったこれだけの、かなりの多くの選手の「野球肩」を防ぐことができます。
これらのケアで「太もも」をケアしていることに意外性を感じるかもしれませんが、野球肩は上半身ばかりを見ていると防ぐことはできません。
そういった点は知識を持っていれば理解できるかもしれませんが、知らない人にとっては不思議でしかないでしょう(『野球肩を本気で防ぎたいなら上半身を見ていては意味がない』)。
これからの野球選手は
身体のケアと回復が適切に行うことができれば上達する
のは間違いありません。
他のケアに関しては以下の記事をご参考ください。
『お父さん・お母さんにもできる野球肩を防ぐマッサージ方法【図解付き】』
『野球肩を本気で防ぎたいなら肩を温めた方が良いのは当たり前/アンチアイシング』
『肩関節に違和感を感じ始めたら野球肩を防ぐためにやるべきこと』
現状の野球界では、ここに記した内容のような人間の「身体」、野球界では考えられない「常識」に関する知識を勉強できる場所がありません。
そこで「野球肩革命所」では「野球肩革命チームトレーナープロジェクト」を立ち上げることにしました。
「野球肩革命チームトレーナーPJ」では、社会人野球まで経験した「柔道整復師」の資格も持つトレーナーが、「出張治療」として身体の改善を行いながら、「怪我」・「故障」のリスクを下げる身体作り、さらには技術が向上する身体の使い方の指導までを「チーム単位」にて行っています。
一人では高額な「トレーナー」を雇うことが困難でも、「チーム単位」で行えば一人当たりは低料金で取り入れることができます。
本気でプロを目指し、本気でサポートしていきたいと考えるのであれば、早くからやればやるほど効果的です。
これからの野球選手は、身体の知識を持って、「疲労の回復」と「故障しない身体創り」を行えば自然と上達していきます。
お問合せはコチラより(問合せフォーム)。